レビュー
誰が勇者を殺したか
文字数 73,737文字
ジャンル ハイファンタジー〔ファンタジー〕
キーワード ヒストリカル オリジナル戦記 ミステリー
あらすじ
「この村から魔王を倒す勇者が現れる」
そう告げた預言者がいた。
村はその預言を信じた。
何故なら、村には剣と魔法に秀でた少年がいたからだ。
8年後、少年は勇者となり、魔王を倒した。だが、それと同時に勇者は帰らぬ人となった。勇者は何故死んだのか?
その死から4年後、勇者の功績を文献にまとめていくうちに、その真実が明らかになろうとしていた。
小説の紹介
異世界ファンタジー×ミステリー!
計算されつくした完成された構成に脱帽!
『誰が勇者を殺したか』は、小説投稿サイト「小説家になろう」で2023年に連載されていた作品。
本編は完結済。短編作品であり、全17話、番外編3話が投稿されている。
私見ですが、満足できる良作ミステリーには2つのパターンがあると考えます。
- 犯人が最後まで分からない、意外な展開が面白いミステリー
- 犯人や展開の目星は付くが、伏線回収が鮮やかで読了後にもう一度読み返したくなるミステリー
個人的にはこの作品は後者に当てはまると思っています。
ミステリーを読むときは、私は結構な数の小説を読んできた!という「謎のプライド?」により先の展開を予想しながら読んでしまうのですが、この作品の結末は予想を違えるものではありませんでした。
では、何故おすすめ5評価なのか?
この作品の素晴らしいところは短編にも関わらずとんでもなく綺麗に物語がまとまっている所。
文字数も多くないため1日あれば十分に読み込める文量なのですが、読み終わった後には十分な満足感を得られることは間違いないでしょう!
人物描写や心理描写は短くまとめられているにもかかわらず、キャラクターの個性は立っていますし、伏線回収も見事!の一言。
ん?と思ったところは後程スッキリとさせてくれますのでご安心あれ!
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、「その5」を読んだ後に最初から読み直すと「なるほど!」となるでしょう。キャラクターの解像度も深まり二度おいしいので二週目推奨です!
思わずおすすめしたくなる「異世界ファンタジー×ミステリー」をまだ読んだことのない人は是非読んでみて!
作品まとめ
https://ncode.syosetu.com/n1052ib
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