本格派ダークファンタジーの名作『濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記』

レビュー

濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記

異世界ファンタジー

ダークファンタジー

戦記

連載中

書籍化済

5

おすすめ

5

面白さ

5

シリアス

5

残酷な世界

文字数   896,511文字
ジャンル  ハイファンタジー〔ファンタジー〕
キーワード 残酷な描写あり 異世界転生 異世界転移 男主人公 オリジナル戦記 伝奇 スプラッター有り 戦記 ダークファンタジー 三人称 血と剣と魔法 転移 転生 書籍化 コミカライズ

あらすじ

出勤時に心筋梗塞で生涯を終えた高倉頼蔵は、農家の三男として異世界で第二の生を得る。

ウォルムという名を与えられ平穏な日常を過ごしていたが、周辺諸国と衝突を続ける祖国は国家の尖兵たる兵士の招集を続け、ウォルムも例外では無かった。

支度金という値段付けられた命は国家へと買い上げられ、徴兵されたウォルムは最前線に投入される。

平等に訪れる理不尽な死、歓喜と悲鳴が入り交じる略奪と陵辱、取れぬ死臭に濁り行く瞳、否が応でも戦場の狂気に染められ、ウォルムは平時では目覚める筈の無かった闘争の才能を開花させていく。

疲弊し痩せ細る精神を、搾りかすと化した道徳と良心を僅かな偽善で希釈させながら、酒と兵隊煙草で誤魔化す日々。

戦争も終盤に入った祖国ハイセルク帝国であったが、帝国中を震撼させる動乱が起きようとしていた。

小説の紹介

本格派ダークファンタジーの名作!
血と泥にまみれながらも足掻き続ける一人の戦士の物語!

『濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記』は、小説投稿サイト「小説家になろう」「カクヨム」で2020年から連載中の作品。
現在連載中の作品であり、全232話1が投稿されています。

戦乱と混沌が支配する異世界に転生し、祖国ハイセルク帝国に兵士として徴兵された主人公の戦歴を描いた物語。

重厚なダークファンタジーを探している方には特にオススメの作品!

主人公は一兵卒として戦争に参加し、仲間の屍を乗り越え、返り血に塗れ、熾烈な戦いを生き抜いていく…。
そこにご都合主義はなく、理不尽な展開や重い展開が続いていきます。

  • メイン・サブキャラ問わず死ぬときは死ぬ
  • 主人公は強いが、戦況をひっくり返す程に無双できるわけではない
  • 感情描写が卓越しており、主人公が苦しむ描写がリアル

絶望の連鎖の中で一筋の希望を求めて、泥にまみれながら抗い戦い続ける主人公。
読んでいて思わず「救いはないのか…。」と呟いてしまうほど没入してしまいました。

他のテンプレ作品とは一線を画す重厚な世界観と、巧みな文章力&感情表現が魅力な作品で、
読み進めれば進めるほど物語に入り込んでしまい読者も目が濁ってきます。笑

戦闘描写も圧巻で、血にまみれた戦場と戦士たちが脳裏に浮かぶよう!

テンプレートなファンタジー作品を読み飽きた方、是非この作品を読んでみてください。

シリアスで重い展開や、お気に入りのキャラでも容赦なく死ぬ可能性があるので、覚悟して読む必要がありますが、ドハマり間違いなしの傑作ですよ!

作品まとめ

https://ncode.syosetu.com/n6680gq

https://kakuyomu.jp/works/16816452218347598316

書籍情報

  1. 2024年9月23日時点 ↩︎

コメント

タイトルとURLをコピーしました